青春もので久しぶりの個人的ヒット作。てっきり映画のうんちく中心の作品かと思ったけど、切れ味鋭い傑作青春ムービー。もっと話題になって欲しいなあ。
まず主役のローレンスの服が素晴らしい。周りを気にせず好きな服を着ている感じが出ているセンスが最高。それに合わせて、ローレンスの振る舞いやセリフも自由。甘ったれたクソガキなんだけど、たまに含まれる真実が突き刺さってくる。それは自分に対しても同じで、自分の理想と贖えない現実の間で苦しむ。そのときのアイザイア・レティネンの表情が最高。大人代表のアラナもたくさんの悩みを抱えていて、そこに大人も子供もないんだよな。まあ、ラストのコミュニケーションについては甘くて媚びてしまった感じがしたけど、やっぱり希望を残した方が良いよね。