はる

乱れるのはるのレビュー・感想・評価

乱れる(1964年製作の映画)
4.4
「気が狂いそうな愛」というものを久しぶりに観ました。

子どもを授かることなく結婚後すぐに戦死した夫の店を、女手ひとつで気丈に切り盛りする礼子(高峰秀子)と義理の弟(加山雄三)との禁断の恋物語です。

礼子が義弟を意識するようになるまでの過程を時間をかけてじっくりみせてくれていました。
当時の商店街の雰囲気や、姑、小姑らの関係性が丁寧に描かれていたので、後半の礼子の葛藤が物凄く胸に迫ってきました。

『乱れる』というタイトルを踏まえると、「ふたりはここで乱れるのか?」ってドキドキさせられるのですが、、、
想像とは違う乱れ方だったので、観ている私の心もめちゃめちゃ乱されました。
あの終り方はきらいじゃないです。
はる

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