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四月になれば彼女はのエスのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.3
#四月になれば彼女は 鑑賞

精神科医の藤代俊(佐藤健)を軸に、結婚式間近に失踪した婚約者の弥生(長澤まさみ)と俊のかつての恋人・春(森七菜)の現在と過去の恋愛模様と心情が交差するラブストーリー


別れても俊を想い続けていた春と、付き合い始めた頃のラブラブから次第に変化していく関係の寂しさを彼に伝えられなかった弥生

"愛を終わらせない方法は手に入れないこと"

そう俊に伝えた弥生の背景が妹やタスクの言葉から少しずつ見えてきて

愛情をそそがれて育った春と
過去に何かあったであろう弥生の

愛に対して対照的な考えかたの2人の違いが映し出されていく


しかし、この対照的な元カノと今カノ2人の心情がちょっと複雑過ぎて賛否両論なのかなと実感…

脚本に川村さんが参加しているのもあって
全てを映しだすのではなく散りばめられた
登場人物の台詞から、女性2人の背景や心情が見えてくるものが多くて個人的にはとても良かった

そしてどこを切り取っても美しいシーンばかりに心奪われました

愛のかたちって
人それぞれだと思うし
そんな人間2人の恋愛や結婚は
互いを思いやれば
上手くいくわけでもなく
どこまでも答えがない気がする

純愛映画と思いきや
終始「愛とは何か」を
突きつけてくる作品でした。
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