四月になれば彼女はの華のネタバレレビュー・内容・結末

始まり方、場面転換、感情の映し方、映画への落とし込み方が綺麗で好きだった。原作から入るか映画から入るかで評価は分かれそうだとは思うけれど、この作品を四月に観られて良かった。
春を森七菜さんが演じることを知った時から、きっと良い映像になると思って楽しみにしていたのだけれど、想像以上に私の思う伊予田春像に当てはまっていて良かったし苦しかった。しがらみの中でもがきながらも自分らしく生きた春が眩しくて、私はとても好きだった。
藤代と弥生の歪でも不器用でも、そこに愛はあったんだと思える関係性が綺麗に描かれていて、複雑なのが人間の恋愛で、良くも悪くもそこに尽きるな、と。愛を終わらせないためには目に入れないことって、そりゃそうなんだけど、難しいよねえ。
原作で大好きだったセリフが全ては出てこなかったから、見ていない方はぜひ原作を見て欲しいと思う。