おかる

四月になれば彼女はのおかるのネタバレレビュー・内容・結末

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

愛を終わらせない方法とは、手に入れないことという言葉になるほどと思った。
手に入れる、つまり一緒にいる時間が長くなるにつれて、その関係に安心しきってしまうことから、お互いを知ろう、思いやろうとする気持ちがいつのまにか薄れてしまうのだと思う。恋人関係に限らず、対人関係においては起こりうることであって、それに陥っていることを私たちは気づきにくいために、それが後戻りできない大きな歪みとなって現れたときに、ようやくはっと気づくのではないだろうか。
月並みの言葉になってしまうが、たとえ親しい仲だとしても、過ぎていくときのなかで相手を尊重し思いやっていくことがいかに難しいかを考えさせられる作品だった。
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