おっさんと青春映画

仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインドのおっさんと青春映画のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

「個別の要素はおもしろいんだけど、トータルとしてうまくまとまってない」というのが率直な感想でした。

スマートブレインがオルフェノクを駆逐する組織に変わっていること、巧はスマートブレインの助けがないと生きられない身体になっていること、巧と真理の関係性の変化、オルフェノクになってしまう真理などなどおもしろい要素はたくさん詰まっているのですが、それぞれの要素の描き方が全体的に中途半端で消化不良な感じが否めません。

特に巧と真理が男女の関係になるくだりはかなり唐突だったのでびっくりしました。なんでもいいからあのシーンの前に二人の関係がこの20年で変わってきていることを示す描写を入れて欲しかったです。

また、真理がオルフェノクになること自体はおもしろいアイディアだとは思うのですが、555のテーマから考えると真理は人間のままオルフェノクである巧と結ばれるほうが相応しかったとも思います。

序盤で巧が海堂たちに攻撃してきた理由も大したことなくてちょっと拍子抜けでした。

総じて1時間6分しかない尺に対して要素を詰めすぎだったのだと思います。もう少し焦点を絞った話が観たかったと思いました。