実話ベース。
レーシングシミュレーションシステムから生まれたゲーム「グランツーリスモ」のプレイヤーを実際のカーレーサーに育てよう！
というプロジェクトと、カーレーサーとして成長する主人公の姿を描くカーレース＆モータースポーツもの。
大元のゲームは全く分からないけれど、本国での評判が良いと聞いて公開を楽しみにしていた作品。
公開初日に鑑賞。
思った以上に激アツな成長ストーリーで、カーレースのリアルさに手に汗握る本格的なモータースポーツものでもあった。
そして元カーレーサー、挫折を経てチーフエンジニアとして主人公ヤンを鍛えるジャック役のデヴィッド・ハーバーが今作ではひたすら渋格好良い！！
師弟が様々な壁を乗り越えて信頼し合っていく様も激アツでめちゃくちゃ感動した。
元アスリートでもあるヤンの父が、「ゲーマーの息子は、このままでは何者にもなれないのでは…」と心配してかえってすれ違う様もリアルで、和解シーンも泣けた。
たぶん現実はもっともっと大変だったんだろうけれど、いろんな挫折や事件や再生と成長をバランス良く盛り込んで、エンターテインメントとして見やすく仕上げているのがすごい。
親子愛、父子の和解、恋、友情、師弟の絆、いけ好かないライバルとのバトル、ビジネスとしてのプロジェクトの行方など、全部盛りなのにやりすぎ感がなくちょうど良い。
そしてカーレースの場面は音も映像も迫力で、見応えと緊張感が凄い。
ゲームと現実が繋がるワクワク感の描写も上手くて音楽の使い方も楽しい。
「映画を作るのが上手い人たちが撮って編集して仕上げた映画だ！！」
と感じた。
そしてグランツーリスモ開発者が日本人、主人公の憧れの国が日本、カーレースチームの契約先が日産ということで、日本に対して好意的な描き方見せ方だったのが素直に嬉しかった。
実話ベースならではのエンドロールで明かされるご本人映像、まさか本編のアレにご本人を使っているとは思わなくてクスッと笑っちゃった。もう一回観るときは注目して観たい。
