Byleth

グランツーリスモのBylethのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
5.0
公開2日目に劇場で鑑賞。
PlayStationの大ヒットゲーム『グランツーリスモ』を実話に基づくストーリーという新たな着眼点により実写映画化。今回の映画では、ヤン・マーデンボローというグランツーリスモプレイヤーからプロレーサーに成り上がった者の成功の物語が描かれている。劇場の大スクリーンに相応しい映像と音響が非常に素晴らしく、ゲーム画面の演出を駆使しつついかに映画に落とし込むかの着眼点は工夫されていた他、音響面ではBGMは微妙だったものの、レースシーンにおけるリアルなサウンドは、まるで実際のレースを観客席から鑑賞しているかのような没入感を体験できた。
ストーリー面では実話をベースとしているものの、世界一過酷な夢への挑戦というテーマの下、挑戦・挫折・成功を体現しており、師匠が成せなかった夢に主人公が挑むコンセプトに感動させられた。
作中で日本描写があるが、同じソニー・ピクチャーズの『ブレット・トレイン』におけるパラレルワールドの日本とは大きく異なり、今作は日本で撮影していた事がクレジットより推測できる為、リアルな東京の描写が凄まじく描かれていた。
ソニー・ピクチャーズのPlayStationゲーム実写化では、『アンチャーテッド』は『トゥームレイダー』『名探偵ピカチュウ』のようなゲームのストーリーに忠実な実写化であったが、『グランツーリスモ』の場合はゲームから生まれた実話をベースとした作品であるため、間違いなくビデオゲーム実写映画化の波に対して革命的な作品だったと思う。
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