はるな

グランツーリスモのはるなのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
5.0
最新のカメラとドローンを駆使したド迫力のレースシーンは過去のF1映画、踏み込むアクセルと爆速で駆動する時速300キロのスーパーハイテクギガマシン系映画の最新アップグレード版。今回も、やはり、DolbyCinemaが最高。大音量で轟くエンジン音に座席が震える。映画館で観ると評価10割増しくらい、マジ最高✌️
師弟や家族の物語、「疲労の壁を超え、周囲の音が消え去りマシンと一体になる」の下りなどF1映画の王道をあらかた押さえつつ、本作のお題であるところの「グランツーリスモをプレイしていたからこそ勝てた勝負なんだこれは」という勝利のロジックがキッチリと描かれていて良かった。アクセルを踏み込む度に挟み込まれるエンジンやピストンが大映しになるカットも最高、轟くエンジン飛び散る火花(倉敷工業)。レースシーンもドラマパートも良いけど音楽が超最高!大事なレース前に聴くエンヤとKennyGのダサめチョイスに笑いつつ、ル・マンの最終盤のまさかの使い方に思わず涙、からの主人公の覚醒、爆音で流れるパブリック・エネミー“harder than you think”!!熱過ぎるぅ!「お前らが思うより俺はハードだぜぇ、イェーイ!」最高!!ここは是非台詞・SE込みの音源をサントラに入れて出していただきたい。ラストはおいおい『Heat』か!っていう。

一緒に見たF1に詳しい友人は、全体的には満足しつつレースシーンの描写にいくらか不満があったらしく(実際のレースではこういう操作はしない、~~のタイミングがワンテンポ遅い、といったようなこと)、真にリアリティを追求した映画ではないと言っていました。『ラッシュ/プライドと友情』はかなりリアルらしいです。彼も子供の頃からグランツーリスモをプレイしていて、高校生の頃に主人公同様GTアカデミーの選抜大会にプレイヤーとして参加したことがあると言っていました。
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