ぺろち

グランツーリスモのぺろちのネタバレレビュー・内容・結末

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

単純明快サクセスストーリー。

引きこもりゲーマーの息子を養える家庭環境ですし、弟は目に見えて頑張ってるから主人公が肩身の狭い思いするのは当たり前。
貧困層ではなく、一般的な家庭環境で野望を燻らせてるのは現代劇として良かったです。
共感しつつ、恵まれた環境に甘えているのを
客観的に見せられると何とも気まずい思いが込み上げてきます。
反省。

その後のストーリー展開は王道のドラマチックサクセスストーリーです。
なんてことが実話で起きたから凄いのである。
監督もその辺は把握済みかの如く、落ち込みパートも長引かせない。
あくまで見せ場はレースシーンなのである。
車に興味もなければレースにも興味ありませんが、レースシーン非常にかっこよかったです。
本物なのかCGなのかその境目を気にさせない演出が映画としてとても気持ち良かった。

最後の長時間耐久レースで
あ!フォードvsフェラーリだ!とテンション上がり、やっぱあの映画つまんなかったよなと思い出し
って言うか長時間耐久レースなんて危険なことをする意味あるのか?
そもそも娯楽とは何?
と本編とは関係のないことを考えてました。
が、レース開始前に父親と会って会話するシーンはジーンとしました。
ようやく引きこもりキッズから自立した姿を認められた主人公の気持ちと、
子を守りたい親の気持ちが応援する方へとシフトする良い場面です。

ストーリーとしては特に驚きもありませんが、ガッツポーズしてしまうくらいには没入感のある演出と爽快感でした。

フォードvsフェラーリより面白く
トップガンマーヴェリックには劣るくらいの映画です。

予告観てる段階では全く興味ありませんでしたが、公開初日の評価が4.3を記録していたのでつまらない映画ではないと確信して
観に行くことに決めました。
やはり公開日に4.0超えている映画は基本面白いです。
以降のめっちゃ面白いかどうかは賭けです。
そこまではいかない!
ぺろち

ぺろち