すずき

グランツーリスモのすずきのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
3.9
グランツーリスモ(GT)、それはゲームを越えた究極のリアルカーレースシュミレーターである。
英国トップクラスのプレイヤーである青年ヤンは、夢はプロレーサー。
しかし大学を中退しゲームに打ち込む彼に、父親は理解を示さなかった。
ある日、日産はGTプレイヤーをプロレーサーとしてデビューさせる前代未聞の企画を発表。
厳しい選考を勝ち抜き、チーム日産としてレース出場権を得るヤン。
だがレース中、ヤンの車は金色の他車にぶつかられる。
あれは塗装ではない、発光している!?
謎の車は発光と音楽を鳴らしながらヤンの車をクラッシュさせ、ダメ押しに赤い亀の甲羅を投げつける!
それは、もうひとつのカーレースゲーム『マリオカート』からプロレーサーデビューしたチーム任天堂だった……(嘘です)

ゲームから本物のレースへと飛び出した、衝撃の実話を映画化。
挫折と苦難を、努力と友情で勝利し、栄光と理解を手にする超王道エンタメ!
「ラッシュ/プライドと友情」「フォードフェラーリ」に続く、傑作カーレース映画。

こんな万人ウケする作品の監督は、なんとニール・ブロムカンプ監督!
わたしは彼のこと、SFとグロと社会風刺の融合した作品を作る、ヴァーホーベンを継ぐものだと思ってたけど、こういう仕事も熟せるのか。

GTはプレイステーションのゲームなので、当然ながら製作・配給はSONY。
映画内でのSONY・日産推しが凄い。
特に笑っちゃったのは、主人公が送ったプレゼントをヒロインが開けるシーン。
デカデカと『SONY』と書かれたウォークマンなのは、『トゥルーマン・ショー』並のわざとらしさ!
シリアスな流れのシーンに、それはいけない!笑ったけど、普通にマイナスポイントです。

万人ウケの王道作品としてよく出来ていたのは、登場人物のヘイトコントロール。
悪い奴はとことん悪辣に描き、悪人ではないが主人公への障害として立ちはだかる人物には、嫌な事は言わせるけど完全にヘイトを向けさせない。
父親やヒロインがまさにそれで、ツンとデレの落差にほっこりする。

今回は吹替で鑑賞。
実力ある声優陣での吹替で聴きやすく、良かった。
主人公の松岡禎丞も吹替にな珍しいけど、アニメ演技と違って抑えめで良かった。
三木眞一郎のオーランド・ブルームもレア。

どうでもいいけど、チーム名のニスモって、日産・グランツーリスモの略じゃなくて、日産・モータースポーツの略なのね……。