いつもいっちゃん

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のいつもいっちゃんのレビュー・感想・評価

3.6
意外に良き。
「MINAMATA」ぶりのジョニデ出演作。
何とフランス映画!
監督、主演マイウェン。

お針子から娼婦へ。そして国王の愛人へ。
礼儀作法を心得ず、素のまま国王に接する愛人ジャンヌの宮廷ロマンス。
ジャンヌが宮廷に居ることを快く思わない人間に揉まれながらありのままを貫き通し、国王の最期まで特別な存在であり続けた女性。
マイウェンの風貌は少し苦手ではあったものの、ヴェルサイユ宮殿の美術は眼福。
豪華絢爛!
重厚感ありつつ可愛らしいし、ちゃんとユーモアがある。
だからこそ終盤のジャンヌの去り方に切なさがより滲む。
ジョニデらしい白塗りが帰って来た感もあり、やはり彼にしか出せない空気感が存在すると実感。
少し苦いラストであるのは言うまでもないが、この後フランス革命があるのか、、、と思うと悲劇的。