ako

瞳をとじてのakoのネタバレレビュー・内容・結末

瞳をとじて(2023年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

年齢を重ねていくと、深い思い出とかが記憶として積み重なるものだと、今の私は思ってるのだけど、人によっては人生の過程の多くの記憶がなくなる人もいて、そんな人たちのお話しだったのですが、その老いと記憶と、実際に31年ぶりの新作という重さを感じながらも、わりと楽しく観られました。

多くの場面で、紫外線はスクリーンをはみ出してこないことを頭の中で反復していたくらいに、私は自分の表面の数ミクロンに関しての老化を恐れてるのだけど、何かしても何もしなくても、実際の時間は止まらないし、個体差はあれど、誰もが老いて衰えて耄碌していくもので、それはしょうがないことなのだけど、高校の先生から薦められて「ミツバチのささやき」を観たこととか、酔い潰れた人からビクトルエリセは学校の先生をしてると嘘か本当かわからないことを教えてもらったこととか、素敵な映画を観て、いろんなことを思い出してる時間に幸せを感じられるのは、表面の抗老化に必死な私の救いのような気がします。
ako

ako