MALPASO

瞳をとじてのMALPASOのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
3.4
映画『瞳を閉じて』

スペインの巨匠ビクトル・エリセが31年ぶりの長編という事で観ないわけにはいかない。

主人公はおじさんだけど、今回も父娘、少女が登場する。ミステリー。

主人公は映画監督ミゲル。映画『別れのまなざし』の撮影中に、戦主演のフリオが突然失踪。フリオはミゲルの戦友でもある。
失踪から22年、観た解決事件を追うテレビ番組がミゲルの件を取り上げる事に。番組終了後、フリオに似た男がいるとの情報が。

スペインの名優マノロ・ソロ、ホセ・コロナドが主演。フリオの娘役は『ミツバチのささやき』のアナ・トレント。あれから50年当時5歳だった子どもも55歳。そもそも、『ミツバチ〜』は90年代のミニシアター・ブームで注目されたけど、1973年の作品。

前半はあまり話が進まず退屈なんだけど、後半になって急にサスペンス展開が増すして面白くなっていく!諸々描き方、演出は素敵で上手い。ラストのラストが特にいい!

最近、スピルバーグ、アルモドバルらも自身を反映した映画を制作。今回も「未完の映画」という題材に、エリセの映画人生を描いている。
MALPASO

MALPASO