茅

瞳をとじての茅のレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
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昼夜逆転をなおすため徹夜状態で強強打破を飲んで町へ出て、午前1番のプログラムで見た。

このコンディションで3時間近くということでさすがに寝落ちしてしまうかと半ば諦めつつ見始めたが、どんどん頭冴え渡り目が爛々としてきて全く長さを感じず。最後まで寝なかったのは、強強打破だけのせいでは無いだろう。

ラストシークエンスの美しさは言わずもがなで、いろいろな考察をしてしまう。その考察はスクリーンを越え出て僕たち自身を想像させる、いや、思い出させる。

なぜかあの日のことよく思い出すんだよな、の「あの日」が人生すべてに及ぶような、そんな素敵な気持ち。また、それらすべてがゆっくり濃霧に消えていくという事実に対するうっすらとした畏怖と美しさを呼び起こしてくれる映画。
茅