熊

瞳をとじての熊のネタバレレビュー・内容・結末

瞳をとじて(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

失踪した親友、とかあらすじ的にミステリーサスペンスかと思ってたけど全然違った
映画の映画って好き!
特にフィルムとか古い映画館が出てくるだけでわくわくする

ゴシップやニュースとかで騒がれる当事者って思ってるよりもこんなかんじに普通に生きてるんだよね
生きる人生はひとつだけどその中にチャプターが何個かあって、関わらなくなる人も多くいる
主人公はきっと親友がいなくなった時、息子がいなくなった時と現在で全く違う次元にいるのかなと思う
このインタビューをきっかけに久々に連絡を取り合ったり、映像を見たりしたことで以前の自分のチャプターに戻ったり、その場所で止まっていた自分の部分を取り戻していくようにも感じた
記憶とそれを振り返ることで今の自分に続いてることを確認するのって尊い作業
タイトルにも通じてそう

断片的だけど主人公の作った映画の中には彼が見たものや体験が映し出されていたのもおもしろい
電話番号のメモや、古本に書かれた自分の文字、小道具の写真、息子との写真
ふとした時に発見するアナログなものってめちゃくちゃいい
ノートにペンで日記とかつけたいなって思った

冒頭劇中劇の語りがかなり長くて、いびきかいて寝てる人がいて笑った
すまないけど私も数分意識が飛んだ
熊