めちゃくちゃ理解できたわけではなくて、解釈が難しい。
上映時間は長く感じた。ネガティブな印象ではないけど、映画としてどこに辿り着くのか分からず途中若干睡魔。
喪失/再生と別離の話か。
人生が半ばを過ぎ（半ばを過ぎても予想外の出来事は起こる）後半に差し掛かった主人公は、心残りになっていた自身の喪失に向き合いながら再生を願って行動する。
ラスト、完成できずに封印していた監督作品の映画を上映しようとする姿に感動。
陰と陽、表と裏が同居する。どちらも或いは表だろうか。
過去からの視線が現在の我々を見つめる。
あの瞬間登場人物たちと共に映画を観る体験をしているわけだが、スクリーンのこちら側に向けられる視線は切実で、カットのかかっていない虚構から届けられる カットのかからない現実へのエールなのかもしれない。
彼らは、過去の諸々を諦める事で受け入れこの後を生きていくのかな、などと思う。
それは誰にも訪れる人生かも。
