身分格差恋愛もののスクリューボールコメディ。
親のコントロールから離れて自由に恋愛したいがあまりに、海に飛び込んでまで逃げ出してしまう冒頭。強気で行動力もあって、良いキャラクターだ。
途中で主役2人が伴って行動し始める展開からは、ドタバタ感が強くなってきて楽しい。また、探偵を欺くためにひと芝居するシーンは微笑ましくていい。
バスを降りた朝、ヒロインを肩に担いで川を渡るシーンが、白黒なのにキラキラと輝いて見えた。やりとりも含めてとても美しい場面。
ジェリコの壁。最後の最後まで綺麗に演出されるそれは、ヘイズコートならではの制約によって生まれた上品なコミカルさ、素敵さがある。
途中の着替えシーンで結構ハッキリ男女の着替えを撮るんだな、とふと感じた。ヒロインの胸が透けているように見えて(気のせい?)(調べたけどネット上とかには言及している人はいなかった)当時の表現としてはヌードって超ハードル高いどころじゃないのにすごいな、と思った。いずれにしてもここのシーンは結構セクシーに見える。このあたりの時期のものでヌード表現に近いものを初めて見たので驚き。
フランクキャプラの映画ってどれも面白いな。