Aki

或る夜の出来事のAkiのレビュー・感想・評価

或る夜の出来事(1934年製作の映画)
3.9
身分格差恋愛もののスクリューボールコメディ。

親のコントロールから離れて自由に恋愛したいがあまりに、海に飛び込んでまで逃げ出してしまう冒頭。強気で行動力もあって、良いキャラクターだ。

途中で主役2人が伴って行動し始める展開からは、ドタバタ感が強くなってきて楽しい。また、探偵を欺くためにひと芝居するシーンは微笑ましくていい。

バスを降りた朝、ヒロインを肩に担いで川を渡るシーンが、白黒なのにキラキラと輝いて見えた。やりとりも含めてとても美しい場面。


ジェリコの壁。最後の最後まで綺麗に演出されるそれは、ヘイズコートならではの制約によって生まれた上品なコミカルさ、素敵さがある。


途中の着替えシーンで結構ハッキリ男女の着替えを撮るんだな、とふと感じた。ヒロインの胸が透けているように見えて(気のせい?)(調べたけどネット上とかには言及している人はいなかった)当時の表現としてはヌードって超ハードル高いどころじゃないのにすごいな、と思った。いずれにしてもここのシーンは結構セクシーに見える。このあたりの時期のものでヌード表現に近いものを初めて見たので驚き。


フランクキャプラの映画ってどれも面白いな。
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