「12ヶ月のシネマリレー」にて。
公開当時、映画館で見ている。個人的にトマウマ映画のひとつ。
この作品のキーになっているだろう「ウィリアムテルごっこ」は、原作にないらしいが、原作者バロウズは、実際に妻を射殺している。監督はその事実を作品の重要なエピソードにしている。
警察の取調室で、巨大ゴキブリがしゃべる。これはリーが見ている幻覚なのか。リーは靴でそのゴキブリをたたき殺す。
タイプライターを巡る話になっていくのもおもしろい。
顔がタイプライターになったゴキブリの造形がカッコいと感じる。怪物の顔のタイプライターは気持ち悪いけど。しかもその口に手を入れてキーを打つとは。
やっぱり訳のわからないストーリー展開だけど、魅力のある作品。でも、決して他人にはオススメしない。
作家である証明にも感じたあのラストシーンは衝撃だった。「アネクシアへようこそ」。