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エレファントカシマシ ドキュメンタリー・フィルム 扉の向こうのUKのレビュー・感想・評価

4.5
頭をかきむしり、タバコを吸い吸いノートに言葉を書き殴る宮本の姿を見るたびに背筋が伸びる思いがする。
ただ、納期との兼ね合いで苦し紛れに歌詞を完成させた後に被せられた「宮本は森鴎外への憧れをストレートに詩にしてしまった」というナレーションはあまりにも切ない。彼は負けたのだろうか?

この後に再ブレイクがあると分かっている今の視点からすると、宮本の独り暮らし風景やら「すっとこどっこい」発言やらを茶化したくなるけれども、東芝後期の行き詰まりっぷりを思うと自然と重くならざるをえない。
日常的にとはいかないけれども、折に触れて見返す作品。
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