まるたけ

ほつれるのまるたけのネタバレレビュー・内容・結末

ほつれる(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

嫌いな映画でした。そういうのはコメントしないようにしてるのですが、今回は勝手な義憤に駆られて投稿します。なのでお好きな方は、スルーしてくださいまし。

不倫自体を責めたいわけではありません。不倫で大騒ぎしている今の世の中には心底辟易してます。わたし自身も不倫したいです。でも。作り手はこの主人公をもっと突き放して見るべきなんじゃないですかね。人が一人死んでるわけだし。

例えば、不倫相手の妻と主人公が対峙するシーン。カメラは二人を引きで捉えているのですが、ずっと主人公だけを映していて、不倫相手の妻は後ろ姿なんですよね。これって、主人公に感情移入させようとしてる演出にしか見えない。不倫相手の妻の思いはセリフで聞くことしかできないので。

なんか終始こんな調子なんですよね。冷静に、客観的に、事態を見つめているようで、全然そんなことないみたいな。

いや、不倫しても、犯罪を犯しても、人を殺してしまってもいいんですよ、映画の中では。ただ、その人が生きることに必死で、ジタバタしていなければ、映画で描く価値も、主人公としての魅力も、ないと思います。旦那に不満なら、別れればいいじゃないですか。旦那のこと好きなのに不倫しちゃう妻を描くほうが、映画なんじゃないですかね。
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