あまのうずめ

ほつれるのあまのうずめのレビュー・感想・評価

ほつれる(2023年製作の映画)
2.4
綿子はナオキと山梨へグランピングに行く。それぞれ別な相手と結婚している。二人は次の木曜日にまた会う約束をして別れた次の瞬間ナオキが車に轢かれる。綿子は通報したが途中で切りその場から離れた。


▶︎ドラマ『俺のスカート、どこいった?』の脚本、舞台『友達』や『ザ・ウェルキン』の演出で知った加藤拓也の長編監督2作目。

綿子と夫フミノリの冷切った夫婦の描写はいいが、綿子とナオキの結び付きがイマイチ希薄で乗り切れなかった。裕福でもただの主婦が良く毎週外泊出来るなとの思いを強く受けただけ。

綿子役の門脇麦の自然な演技と言われればそれまでだが、滑舌が圧倒的に悪く台詞を台無しにしている。それは『あのこは貴族』でも同じだった。目にかかった前髪で視線が一方向しか分からない。個人的な好き嫌いはないが、いただけないとしか言いようのない役者だ。

加藤拓也の前述の作品とは違った雰囲気の内容で、思い込みがあり過ぎたのか肩透かしを喰らった印象を受けた。尺の短さが唯一の救いの作品。