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パラダイスの夕暮れのfilmooのネタバレレビュー・内容・結末

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

アキカウリスマキ多分5本目。
観たのは2度目。大学時代にシネマヴェーラかユーロスペースで観た記憶がある。調べたら2012年4月のユーロスペースのカウリスマキ特集だったらしい。当時はレンタルできるカウリスマキ作品もあったが今作は地元のレンタル屋にもシブツタにも無くて渋々観に行ったような気がする。
内容はうっすらと憶えていたけど良かった。
去年初めてハルハートリーを観たときにカウリスマキに似ていると思ったけど、ハートリー作品とカウリスマキ作品で自分が魅力的に感じる部分が似ているのだと分かった。
字幕が無くても理解できそうな物語で、恋愛や友情の動機が必要最低限しか描かれないぶん客観的な視点が保たれてニカンデルの言動をユーモラスに感じたが、イロナのことを想ったり顔を合わせたりするシーンでは不思議とニカンデルに感情移入してしまった。
ニカンデルが妹と会うシーンの意味がよく分からなかった。
当時マッティペロンパーは35歳、カティオウティネンは25歳だけどそれぞれ10歳ずつくらい老けて見えた。
音楽は2人が郊外に泊まって食事に出たシーンでの咥え煙草のピアニストの演奏が良かった。
映像も良かった。服装やインテリアや街並みがおしゃれだとは思わなかったけど、色の使い方が上手で瞬間瞬間を切り取っても魅力的な画面作りになっている気がする。
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