まるでドラマでも見ているようなストーリー展開で、編集の仕方が上手いので、すんなりと見ることが出来る作品。
しかし、ドキュメンタリーとしては偏り過ぎていて「良い出来」とは言えないのが残念。
野党のMDCへの密着取材を元にしていることと、新独裁者である与党の取材が困難だったことを考えると、このようは造りになったのは致し方ないとは思えるが、でも与党の立場やムナンガグワの考え、気持ちの代弁をナレーションで入れるだけでもかなり違うのではないだろうか。
一方的に悪の独裁者として描くのには疑問が残る。
しかしジンバブエクーデターは有名でも、その翌年の選挙でこのような戦いが展開されていたことはあまり知られていないことで、それを世界に発信したのはドキュメンタリーとしての存在意義を感じる。
余談。
去年2023年に「5年に一回」の選挙がまたあったが、今回とほとんど同じオチになったそうだ。
独裁者を倒すにはやはり「力」しかないのかなぁ・・・・