指の小指

哀れなるものたちの指の小指のネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

自ら命を絶った女性ベラは、天才外科医から自分の胎児の脳を移植されることにより奇跡的に蘇生。世界を自身の目で見たいという欲求から、彼女は大陸横断の旅に出るー。

主人公ベラ、そして今作のプロデューサーにも名を連ねるのがエマ・ストーン。天才外科医ゴッドウィンをウィレム・デフォー、弁護士ダンカンをマーク・ラファロが演じる。

今年最初に期待していた作品を先行上映にて鑑賞してきました。予想通り、音楽・世界観・カメラワークも監督の個性が尖り過ぎィ!現代劇に見えて、何処かギリシャ神話的というか萬話的。

モノクロから、悦びを知ることで色を帯び始める世界。世界を知り、己を知り、少しづつベラが成長していく過程をエマ・ストーンが完璧に演じきっていました。

冒頭の刺繍が表していたヴィクトリアの夢を、ベラが無意識的に叶えていたのは親子の繋がりを感じる部分。彼女が短い時間の中で幼な子から成熟した女性になるまでを見守った後でのバージンロードは、育ての親ゴッドと同じ目線で感慨深さも味わえました。

敢えてこの漢字を使いますが、“性きる”ことを学んだベラの、全てを糧にし進む逞しさ、パリで客とジョークに笑い合う可愛らしさが心に残りました。ダンスシーンも良き💃

監督の過去作でもここまでハッピーエンドな終わり方は珍しく、絶望から始まる今作には相応しい纏め方かと。

ただ、将軍にベラが施した“進歩”はオチとしては弱かった気が🐐親の仇討ちを成し遂げ、復讐劇で結末を迎えるには物語が壮大過ぎたからかな🤔

作中で一番“Poor”と感じたのは、ひたすら一途に待ち続けたマックスでした😂

“熱烈ジャンプ”

🫧😩
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