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哀れなるものたちのMaのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
2024年劇場:3本目
2024年:5本目
202401:5本目

・シナリオ:☆☆☆☆☆
・演出: :☆☆☆☆☆
・雰囲気: :☆☆☆☆★
・個人的好み: :☆☆☆☆★

観る人を選ぶヨルゴス・ランティモス監督作品の中では比較的受け入れられやすそうな作品。クセの強さや性的な描写は盛り沢山ですが、人間の自由意志や世界との向き合い方を描いた心に響く作品。

外の世界に出た瞬間からモノクロだった画面が眩しいくらい鮮やかな色遣いで映し出される切り替わりや覗き穴から見たようなアングルが印象的。

美しい見た目ながら赤ん坊の脳を持つベラが外界から様々な刺激を受け取ることにより、自分の人生を切り拓いていく様子が見どころ。純真無垢な心を持つ主人公の視点からで様々な執着や偏見が浮き彫りにされます。
事の発端はある女性が自殺したことから。世を儚んで命を絶った女性が世界・人生の素晴らしさを見つけていくという筋書きが見事。

急速な成長を遂げるベラを演じたエマ・ストーンの演技が凄まじいのは言うまでもないですが、脇を固めるベテランたちの演じるキャラもユニークでした。

R18ならではの過激な描写もあり。
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