もこもも

哀れなるものたちのもこもものレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.9
天才外科医の手により自らの胎児の脳を移植されて蘇ったベラの冒険と成長を描いた作品

壮大で歪で圧倒的な世界観の上に
描かれた"芸術的な大人の寓話"で
自分を未知の世界に連れて行ってくれた
世界観やカメラワークの奇抜さ、
衣装や建築などの芸術性もあるけど、
ベラがどんな人間に成長して、
どうなっていくのかに興味を持って
夢中で観てたらあっという間やった

前情報は全然ない状態で行ったけど
凄い世界に連れて行ってくれるかもっていう
ワクワクは観る前からめっちゃあって
実際に凄い世界に連れて行ってくれた
生き物、乗り物、街並み、空、海、
すべてにファンタジー要素がありながらも
現実的な部分も多くあってこの歪な
世界観に興味を持つし、魅了される
好奇心、性欲、憎しみなど人間の内なる
部分がめちゃめちゃ曝け出されてたな

エマ・ストーンの演技力凄い
序盤は完全にエマ・ストーンを感じさせず
ベラとしてしか見れへんかったもん
マーク・ラファロにウィレム・デフォーなど
知ってる役者さんが多いのも嬉しい
最初から嫌いじゃなかったけど
終盤バクスターとマックスが大好きになった
船で出会った黒人のハリーもめっちゃ好き

印象的なシーン盛りだくさんやけど、
リスボンでのダンスシーンが特に印象的
奇妙な踊りやけどなんか惹きつけられる
グロは苦手やから思わず目を逸らしたり、
細めるシーンもあったけどちょっとで良かった
裸体が映されるシーンや熱烈ジャンプが
めちゃめちゃ描かれてたのも印象に残る
それにしても映画はほんま映画館で観るべきやなぁ

「現実的な愛が好き」
もこもも

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