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哀れなるものたちのKokiMのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
ミッドサマー以来の衝撃、初めての体験をまたしてしまった。なんて作品が作られてしまったんだ。この映画のジャンル、一言で言うなればセックス哲学ファンタジーだと思う。良い意味でぶっ飛んでる。シュールなシーン多過ぎてかなり笑った。たぶんハッピーエンド。たぶん。

世界観はティムバートンのような不気味な世界。色合いや音楽もそっちよりでかなり好み。序盤は白黒でどこかの場面で急にカラーになったけど、違和感なく世界が変わった。あれはベラが見ていた世界の色なのかな。魚眼や覗き穴のような表現もかなりあったけど、あの年頃の子が見える世界はそれくらいってことなのかな

ダンカンは誰が見てもクズ男なんだけど、扱いが酷過ぎてたくさん笑っちゃったし逆に好きになった。ベラによって壊れていくのがとても良かった。

ベラの成長や秘密が少しずつわかるのはワクワクしたし、成長を演じるエマストーンが本当に凄い。そしてよくこの役演じることにしたなと驚愕。セックスシーン多すぎ。セックスシーン多いのにエロよりも他の感情抱くのはこの作品の凄さだと思う。好奇心と進歩のためにどんどん進んでいくのも人間らしい。

船で出会ったあの二人組もとても良かった。

邦題「哀れなるものたち」原題「POOR THINGS」どちらもイイね。

こういう系苦手な人もいると思うけど、映画好きな全ての人にはオススメしたい。
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