mizuki

哀れなるものたちのmizukiのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

赤ちゃんの脳を持った大人、というのは、ファンタジーではない。赤ちゃんの時の脳を守り続けることが、最も大人で高貴だと私は思う。'この世は絶望に満ちている、希望はない'という考え方はあまり好きじゃない。言い訳して、希望を持つことを諦めているだけに思える。この世で、希望を持ち続けることは時に困難だけど、狂ってるふりをして守ることはできる。誰も近寄らせなかったらこちらの勝ち。平穏は保たれる。狂ったもん勝ち!'哀れなものたち'…?それってあなたの感想ですよね??(やばい古いよねでもこれでしかない)


男性の、行きすぎた独占欲が悪とされていたけど、ある意味この人たちが真の'哀れなるものたち'だったように思う🥲このモンスターを産んだのは、やっぱり資本主義社会なのか、、副産物として生まれたのか。私たちの'哀れ'は、お前ら男たちのせい。しかし、あの男性たちの'哀れ'は誰のせいにすればいいのかわかりません。みんなで、変えていこう、としか今は言えない。'領土を広げたい。お前(ベラ)も領土の一部。'…この社会でちゃんとお金を稼いで生きていくためには、至極当然の考え方かもしれない。突き詰めるほど、加虐性、暴力性をもつ。銃を片手に、絶対的な支配力を持つ。止めよう。

体を売ったという事実は、男性の独占欲を逆撫でしちゃうのかな。だとしたら、つまんないっちゃつまんないなあ。みんなそうなのかなあ。最後に捧げる(捧げ合う)人が最愛なんだよね、こっちは。
愛のないセックスに意味はあるよ〜付き合わないってわかってる、面白そうな人間と関わる一つの方法〜男性でもそれぞれ体って違うんだなって知る機会でもあるし(正直女からするとどうでもいい違いなのですが)、一対一で色々話を聞ける時間になる。不純、の一言で片づけられると、何もわかってないなって思うよね〜むしろ清純だからでしょ。かといって、したから偉いとか大人だなんてことはない。人の探究の、手段の一つってだけ。(自傷行為としてしてしまう女の子は、ほんとにやめてほしいです。悲しい。)
最愛の人ができたら、その人より面白い人なんていないでしょうね。平穏な毎日が一番面白いんだから。一瞬の刺激なんて、麻薬みたいな、ジャンクフードみたいな気持ちよさだもん。体に良くて美味しいものが目の前にありながらジャンクに走ることを、抑えることは意外と容易い。抑えることによるメリットがとても大きいから。

結局、独占は、してもいいんじゃない…?優先順位のトップを独占、することしかできないと理解していれば。一番をあげる覚悟、女性は結構あると思う。傾向的に。人生の一部分を共有する約束をするだけ。それがとても尊いことなんだけどね。
ラスト、ユートピアだったなあ、好きな女性と好きな男性と、みんなで一緒に住むの、理想的ではある。
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