リー

哀れなるものたちのリーのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.2
誰かと一緒に観るタイプの映画ではないかな

監督の過去作『聖なる鹿殺し』位の居心地の悪さも覚悟したんだけど
『籠の中の乙女』みたいな主人公を取り巻く環境の違和感と
『女王様のお気に入り』の欲望と虚勢とエゴに振り回される感じと共に
鑑賞後はなんだか妙にスッキリした気分になりました

エマ・ストーンのベラの人間成熟度合いがどんどん進んで行く演技が良すぎて
完全に「子供ってあっという間に成長するわ〜」的なアレです
誰かに囲われている時より
自分で決めて行動してる時がより綺麗に見えるようにスタイリングされてるのが良いわ💕
娼館に居る時とロンドンに帰って来た時はホント美しかった✨

ダンカンは自分は遊びで手を出したのに
ベラに「私には婚約者が居るあなたは冒険」と言われた時絶望するのなんでだよw
勝手にも程やで笑
それとの対比っぽい
終盤ベラの過去についてのマックスの
「君と過ごした彼らには嫉妬するが君の体は君のものだから」的な台詞は
『騎士ガウェインの結婚』を思い出した
リー

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