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哀れなるものたちのmmmuのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8
なんかどエロいフェミニズム映画らしいってぼんやりした情報だけで見に行ったら、エレファント・マンみたいな19世紀産業革命フランケンシュタインものだったのでびっくりした

身投げした女性のお腹の子の脳を移植されたベラは子に殺された母であり母に見捨てられた子であり、
ウィレム・デフォーの役もゴドウィンって名前だし(ベラからはGodと呼ばれてしばしば誤解が生じるのもポイント) あきらかに小説のフランケンシュタインやメアリー・シェリーや母のウルストンクラフト(フェミニストとして有名) をモデルにしていると思う 

男性の欲望と、女性が語ることを手に入れることが主題になっていて、はじめは幼児のようであるベラが徐々に知性や世の中への知恵を手に入れていきながら、フランケンシュタインの怪物が「伴侶が欲しい」とかたわけたこと言い出すのに対して自分の力でふさわしいパートナーを見つけていくの偉すぎ!最終的にベラが賢くなりすぎて感情移入できないとかはあるけど、植民地主義に回収されない「冒険」のあり方とか、とても面白いなと思いました 衣装やビジュアルもよかった!
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