このレビューはネタバレを含みます
自殺した女性の肉体に、その胎にいた胎児の脳が移植されて生まれたベラ。
生みの親ゴッドウィンに過保護に育てられ、外の世界への興味が最高潮に達した彼女は、奔放な弁護士ダンカンと冒険の旅へ出る。
道中でセックスの快感を知り、さまざまな人と出会うベラは、驚くべき速度で成長していく。
女性の自己決定権の話だ。
「君の身体は君の自由にしたらいい」
初セックスのシーンから世界が色づく演出は、安易でもあるが効果的だった。
必要に迫られ娼婦として稼ぐくだりがあるが、悲壮感や嫌悪感は全くない。ベラが自ら進んで選択した結果だからだろう。
男性と口論するさい、男性はベラを言い負かしたり気圧そうとしたりするが、ベラは真正面から議論しようとする。
彼女の思考は澄んでいる。危ういほどに無邪気。
将軍の末路のブラックユーモアには苦笑した。ある種パターナリズムでは?