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哀れなるものたちのろのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

女性が解放されること=性の解放、というのが執拗でうんざりしそうになったけどこれは性の映画だからそこは気にすることではない。でもこの監督じゃなくてよかったと思う。『女王陛下〜』も観てないけどランティモスはフェミニズムより人間の肉体そのものとか、肉体と精神のあり方のゆらぎ的なことに興味がある人なんじゃないの。だからセックスばっかりの映画になったんだと思うし。原作読んでないけど、改変されたらしいラストはなんとくだけどランティモスっぽいと思った。監督が強く興味を持っていることと、映画が主題にしようとしていることが一致していない気がする。凝った美術は見ていて楽しいし、脚本は普通に面白いしなにより女性が人間性を獲得していく話を素敵だとは思うけど、この映画自体にそんなに興味が持てなかった。ここまで書いて思い出したけど船で出会う二人組は最高だった。船とかギリシャのところ、かなりよかったな。あそこを観てると原作を読みたくなった。あとなぜか観ててアリ・アスターを思い出した。私はアリ・アスターが悪い意味で本当に苦手なのでこの映画も結構微妙だった。
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