ベンジャミンサムナー

哀れなるものたちのベンジャミンサムナーのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.0
 人ならざる者の視点から人間社会を見つめ、その矛盾や不条理をあぶり出していくのは去年公開された『バービー』と同じ。

 だが、登場する男たちは最初からマチズモ全開で、『バービー』の「女性に『ゴッドファーザー』をイキり解説する男」みたいに、観客もハッとさせられるような″無自覚な差別意識″を指摘する描写はないのでそこまで響くものがなかった。

 美術や衣装は『バービー』と違うベクトルで凄いけれど。