西木寸

哀れなるものたちの西木寸のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2
傑作!!
フランケンシュタインであり、無茶苦茶に歪だが、美しく、力強く、芯を食ったフェミニズム映画。

頭脳は子供だが身体が大人...そこで生まれる性の倒錯を臆さず全面に出し、男社会に晒され特異的な曲線で成長していく。

頭脳を子供のまま、体主導で性に目覚めていく中で、その純粋な自由の欲求を通してみると、男たちが与える「自由」は都合の良い囲い込みに過ぎず、その滑稽さと、開放の痛快さが最高でした。

内面の成長を演じ切るエマストーンの演技は凄まじいし、
色彩コントロールされたビジュアルが、内容の歪さのアンバランスで、それも最高。
西木寸

西木寸