哀れなるものたちのAIのレビュー・感想・評価

死しか選択できなかった女性が、生まれ変わって、自らの選択によって世界を知り、自己を獲得していく姿が危うくも力強くて惹きつけられた。主人公の周りに配置されている男性にもすべて役割があり、支配欲と愛の対比がよく表現されていて素晴らしかった。

衣装や美術、音楽が作品の世界観に非常に合致していて、見応え聞き応え充分。船の外に広がる空の描写がとても印象に残った。