じょうパン

哀れなるものたちのじょうパンのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8
んーなんか感想を言うのが難しいけど、めっちゃ序盤は不思議な世界で身入ってたけど映像がカラーに切り替わったとこら辺からあまり面白みを感じなくなりました。全部が全部面白くない事はないけど、もう一回観たいとはならない映画でした。

◻️脚本
脳みそが胎児で体は大人という、コナン君の逆バージョンみたいな感じの設定は面白かった。
アカデミーにノミネートされるだけあってメッセージは深く全部は理解出来ませんでした。
体が大人の子供が成長していくという単純なストーリーはとても良かった。しかし思春期のシーンで自慰行為は良いですが生理が何故来なかったのかが気になりました。また成長していくのは良いのですが、さっきまでまだ子供やった知能の大人が一気に大人の脳に成長していたりしたので、そこら辺の設定がもうちょっと細かく描いて欲しかったなと思いました。あとゴッドの食事した後にする声を上げて口からシャボン玉みたいな出す行為がなんなのかが気になりました。
気になる部分はあったものの良かったと感じたセリフやメッセージもありました。

良かったシーン
・ベラのダンスシーン
・自慰行為の事を「1人で幸せになれる」
・ダンカンに「ステキね」「最高だわ」「お腹いっぱい(間違ってるかもある)」だけを言えって言われて、会話がズレてたのが面白かった。
・ゴッドの飼ってる動物が改造されている事

良かったと感じたメッセージ
・安定は停滞、冒険は成長
・本人が好きでやっているのなら下品と言われる筋合いはない
・想像以上に世界や社会はグロい
・娼婦館でベラが言ったセリフで「なぜ女性が選ばないの?女性が選んだ方が恐怖心がなくなっていいじゃん」的なセリフ
・ベラ「人間は向上するの?」マックス「向上するよ、薬を飲んだみたいにね」

娼婦館でのシーンで「本人が好きでやっているのならどうこう言われる筋合いはない」という描かれ方をしていましたが、確かにそういう人もいるだろうと思うし嫌々お金の為に働いている人もいると思うので、そうは言われても個人的に少し気になってしまい、こんなサービス無くなれば良いのにと思いました。
メッセージは全部では無いですが伝わる事もありましたが、思いっきり伝えすぎてて”こういうシーンやセリフ出してるから良い映画”みたいな雰囲気だったのかちょっと気になりました。あとセックスのシーン自体に不快は感じませんが、あんなに多く出す理由があるのかなと感じました。

◻️演技
エマ・ストーンがただただ上手いなと思いました。性的な演技もそうですが、特に幼児の演技が上手いなと強く感じました。でもよくこんな役引き受けたなと思いました。ただ外国は女性が上裸になるのにそんな抵抗が無いからなのかなと文化の違いかなと思ってます。

◻️映像
広角レンズとか360度カメラみたいなの使う事によってあの不思議な世界を作り出していて観ていて面白かったです。ただfixを避けようとしているのか、ほとんどズームしていたりカメラを動かしていたり従来の映画の映像とは違ったので映像からのメッセージは分かりませんでした。あとはモノクロからカラーに切り替わるのは”これから冒険するからなのか、ベラが過去の自分を知る時間が近づいているからなのか”モノクロからカラーにした理由があまりわからなかったです。

◻️まとめ
正直、あまり社会的なメッセージがない映画なのかなと思ってただけにかなり深い話でハマりませんでした。少しメッセージ的な事はバービーと似ていましたが、個人的にはバービーの方が面白いなと思いました。最後のシーンは殺すよりも残酷な行為をしているなと思い個人的には怖かったです。美術はすごく良かったし、絵本や絵画を見ている感じでした。そういう雰囲気が好きな人やお医者さんとかにオススメできる映画なのかなと思いました。
多分もう数年は観ないかなと思います。

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