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哀れなるものたちのaのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

安易に見るのはおすすめしません、
頭おかしくなる人いそう。

そもそも身を投げた彼女が、生きてるという矛盾から、このお話は始まる。
正直普通の常識でこの世界を見てはいけない。
元々この物語はおとぎ話で、
おとぎ話の中で「良識ある常識」を解く人たちばかり出てくる皮肉。

矛盾に説かれる皮肉など意味もなく、
自由を求めて冒険に出るベラ。
無知だからこその、学びたい欲望。

自由を求めたはいいが、純粋であっても智慧を教わらなかったので、物事の善悪を判断できない。
快楽溺れる典型的な人間像。
欲望の制御の仕方を知らない。
性欲の次には知識欲が芽生え、単純な世界平和を考える人間に成長したかと思いきや、
次は社会性が欠乏してるため、
人間の深い感情や自分の感情に無頓着。
何が人を傷つけ、自分を傷つけるのかは分からない。

ここまでが前半。
後半からは一気に物語が変わって、
彼女の過去へ。

人間は過去と現在を紡いでいるはずなのに、
彼女にはその過去がない。
ただ、現在が幸福であれば、
過去は必ずしも必要ではない。

ようやく自分自身の感情を確認し、肌で感じ、愛とは何かを知る。
平和な場所を知る。
この世界に善悪が存在することを知る。
そこがやっと人間として生きていく出発点になる。
まぁこの物語の最後が、ベラにとっての本当の人生の始まりなのでしょうね。

とまぁ長く書いて見たけど、
全然違うかも〜笑、解釈は人それぞれ。

好きな映画かと言われたら、好きではないです。
2時間もまさぐりあってるの見てたら、人間って慣れるんだなというのは新発見。

たぶんエブエブが好きな人は好きなんじゃないでしょうか?根拠ないけど。

マークラファロがちゃんと悪役に見えるのが新鮮でした、あの人やっぱすごいね。
エマストーンはすごかったけど、色々削られたなと思います。

あと音楽がすごかった!成立させている画もすごい。それで、+★0.1
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