ぽー

哀れなるものたちのぽーのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

とても好き!
まとまりなく以下だらだら感想。

まずセックスシーンで流れるパチパチとしたおもちゃ的な奇妙な音楽。まさに熱烈ジャンプ。

肩をこれでもかと強調するようなでっかいパフスリーブも素敵。あんな服着たいけど、洗濯が大変そうだという「現実」。

ベラの周りのひとたちは契約、言葉、実力行使など、ありとあらゆる手を使ってベラを自分に閉じ込めようとしては、失敗する。たまらん。

ハリーにみせられた市民の状態に涙するベラ。そのベラの「涙」。船員に金をパクられる。ベラの「純粋(無知ということではない)」に「助けたい」ということの傲慢さ、構造に対する無自覚さ、ホワイトフェミニズム批判がみてとれた。
マーサとハリーで一本映画作ってくれねえかな。

無一文になってからはセックスワークをするけど、セックスワーカーに対してフラットな描き方でよかった。

ラストはちょっと自分は納得できなかった。
ゴッドとマックスは、ベラを自分の下に置いておこうとしたひとたちだけど、戻ってくるんかい!というのと、そのゴッドの手法そのままにアルフィーに手術するのはどうなんでしょう。ベラも地に足つけちゃったということなんでしょうか。

とはいえ全体的にとても好きな作品だった。観直したら違う感想になるかも。
クィアリーディングしてる感想も読みたいところ。
ぽー

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