このレビューはネタバレを含みます
とても好き!
まとまりなく以下だらだら感想。
まずセックスシーンで流れるパチパチとしたおもちゃ的な奇妙な音楽。まさに熱烈ジャンプ。
肩をこれでもかと強調するようなでっかいパフスリーブも素敵。あんな服着たいけど、洗濯が大変そうだという「現実」。
ベラの周りのひとたちは契約、言葉、実力行使など、ありとあらゆる手を使ってベラを自分に閉じ込めようとしては、失敗する。たまらん。
ハリーにみせられた市民の状態に涙するベラ。そのベラの「涙」。船員に金をパクられる。ベラの「純粋(無知ということではない)」に「助けたい」ということの傲慢さ、構造に対する無自覚さ、ホワイトフェミニズム批判がみてとれた。
マーサとハリーで一本映画作ってくれねえかな。
無一文になってからはセックスワークをするけど、セックスワーカーに対してフラットな描き方でよかった。
ラストはちょっと自分は納得できなかった。
ゴッドとマックスは、ベラを自分の下に置いておこうとしたひとたちだけど、戻ってくるんかい!というのと、そのゴッドの手法そのままにアルフィーに手術するのはどうなんでしょう。ベラも地に足つけちゃったということなんでしょうか。
とはいえ全体的にとても好きな作品だった。観直したら違う感想になるかも。
クィアリーディングしてる感想も読みたいところ。