このレビューはネタバレを含みます
とても良かった。冒険し出したシーンから色がつき始め、色彩も幻想的な不思議な印象だったりベラの未知な世界を表現するかのような映像が凄く好きだった。
「哀れなるものたち」(Poor things) というタイトルだったけれど、この映画で “貧しい”のは一体何だったのだろうか。ベラは人工的に造られて娼婦として人生を切り開いてきたわけだが、脳みそ移植以前の将軍夫人よりかは”豊か”だったのではないだろうか。
スラムの人たちにお金を渡せば解決するような単純で理想的な世界であったらいいのにね。いつから私たちの認識はこんなにも歪んでしまったのだろうか。