なべこ

哀れなるものたちのなべこのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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ひとつ前に観た映画とは転じて、こちらは2024年に観て良かった作品のトップを争うことになるだろうなと思う映画。
この映画で爆笑するとは思わなかった。マークラファロかわいすぎでは?メインの男性陣みんなかわいかったな〜。キャラクターとしてはハリーがいちばん好き。わたしの思想に近いから。
女性の成長と解放、というありきたりなフェミニズム映画ではないなと思った。赤ん坊から成長していく過程で、固定概念や社会常識に抑制されずに、自分が見聞きしたことから思考を形成している。(哲学はその考えを助ける手段かなと。)かなり動物的な成長の仕方をしていて、それが人間の有るべき姿とも言われているような映画だった。わたしたちはみんな何かに縛られている「哀れなるものたち」。
かなり女性視点の映画ではあったので、男性はこの映画を見てどう感じたんだろう、気になる。
1から10までエマストーンの演技がすごすぎるし、音楽はベラの心情そのものでしかないし、美術も衣装も最高オブ最高だし、もう観たあとはため息出ちゃったよね。あと魚眼レンズとかペッツバール型レンズとかってこんなにも効果的に映画に取り入れられるんだと思った。
ヨルゴスランティモス監督作品好きだなって再確認。
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