このレビューはネタバレを含みます
ベラがとにかく美しかった。
マックスの懐の深さは悟りをの域。
ダンカンはすごく人間的でよかった。
私はこの映画を表現する言葉を持ち合わせていないのがとても残念。
とにかくこの映画を観ることができてよかった。人生の中で観た方がいい映画に入る。
音楽がとてもいい。不安を煽るけれど嫌いではない。
背景美術、衣装がとても美しかった。
アートのような映画で、ベラが成長していくと変わる言葉遣いにとても魅了されました。
ゴットとベラの関係が暖かくて切なくて、冬の斜陽のような美しさで好き。
ハリーが本当の世界を教えるシーンと、ダンカンが本を投げ捨てると新しい本をベラに差し出すマーサ、ダンカンに殺されそうになっても動じないマーサ、すごく好きなシーンだった。
娼館のママは限りなく悪人なのに悪人なのかわからないところもあって人を信じる難しさを感じた。
エンドロールも従来のエンドロールとは全く異なり形容できない感情の余韻が長く続いた。
『哀れなるものたち』と言うタイトルはとても的を射ている。どの人物も哀れで愛おしく感じた。