このレビューはネタバレを含みます
観終わったあとの第一声が「ヨルゴスランティモス、お前、ほんと...」になってしまった
こんなに奇妙な物語なのに、主人公の成長物語として後味はポジティブに見終われてしまうことすら、誘導された皮肉のように感じられ
ファンタジーなのにリアルの混在したような舞台セット、映像、カメラワーク、衣装もこの話のグロテスクさ・奇妙さと絶妙にマッチしているとも思う、これだけ長くても映像に退屈しないってくらい本当に映像がなにもかも素敵だった
なによりベラに惚れ込んでしまったというエマストーンの怪演もめちゃくちゃ良かった 序盤の赤ん坊の頃とか、どれほどの想像力を膨らませて演技したんだろうなぁ
真っさらな頭で探究心を第一に突き進んで自我を獲得していくベラだけが解放されている、でも普通にその環境の社会に生まれ育っていく普通の人間には為せないことなのかもしれない
