ゆうき

哀れなるものたちのゆうきのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
船のシーン1回AI画像生成かけてるんか?って感じの色味だったな…
冒険中の色味全体的に独特。
そしてその色味が、今作で違和感を発しながら突き進むベラとマッチしていて最高。


体は成人だけど脳が子供なので、持つことの出来る違和感もあれば、持つことの出来ない違和感もある。
しかしベラに「なんでダメなの?」と問いただされた時に「世間でそれをするのはおかしいと思われる」ってのは解答になってないんだよね。
ダメだと指摘する時は明快な回答を自分の中に持つべきだし、そういったなんとなくのルールが一番自由であることや幸せになることを妨げる(哀れなるもの)じゃないかな〜なんて思ったり。

ベラは体が大人なので、脳がなぜなぜ期のような状態でも、それを解決するために冒険に飛び出すことができる。
そこでの経験、悦び、哀しみがよりベラを強くさせる。
フランケンシュタインの様なマッドな雰囲気かと思わせて、クソおもろ冒険活劇。
ベラよ、どんどん成長してくれ。

一方自分。
平和主義マセガキという精神性のもと、なぜなぜ期を早期退職。
そういうもんよね、と自分を納得させる日々。
自分も自分なりの哲学が有るのでこの様に生きてますが、この映画を見ているともう少し首を傾げながら日々を過ごしてやろうかなとも思えてきます。

ちなフェミニズムの要素は一切感じなかったし、セックスシーンこそ多いけど男と女の話じゃねえだろこの映画は!って感じすな
ゆうき

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