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哀れなるものたちのkrishnaのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.1
なんらかのテーマがあるのかと考えながら見たけど納得のいく解答は導き出せなかった。シークェンス毎のメタファーはなんとなく掴めるけどぼんやりしてる。

テーマとして中世から近代への女性史観の投影かなぁとも思ったけど、あまり深掘りもしたくないな。女性史観なら原題は『poor Things 』なので、『人』ではなくて『物』扱いだしな。

和訳が『哀れなるものたち』とひらがな表記にしているのは日本語の妙だな。

映像に関してはレトロ調SF感はテリーギリアムっぽい。色彩と不協和音が凄くマッチしている。たまに映る覗き穴的なショットは何を意味するのかずっと気になってるけど全然分からなかった。


船上でのベラの言語能力の成長は気持ちが良かった。黒人(図らずも黒人を傷つけている)、老人、貧しい人というマイノリティに触れて他者を認識するのはエマストーンが素晴らしい演技だった。







個人的には社会主義者と愛する人に囲まれながら、元旦那と人造人間を育てるのはなんかすごい嫌な気分になった。いずれにしても心を動かされたので良い映画なんだろう。
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