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哀れなるものたちのumeのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃ面白かった。序盤やばい合わなかったかも…と思うがカラーになるところから一気に美しく面白くなる!
正直にいうと醜悪と感じてしまう、金持ちの知識人の描く映画だな〜というなんだか漠然とした鼻持ちならない感じ(ベラの描き方かな、貞操観念は一般常識からずれているけど、初期の状態から倫理観のしっかりしたいい子に育つのが不思議)はあるが、それを超えてめっっちゃ面白かった。原作読んでみたいです。たくさんいい台詞があるし、自分達の世界と重ね合わせる部分もある。エマストーンの美しさで成り立っている。

◾️ラストシーンについて
旧夫の処遇、皮肉で笑うシーンていうのはわかるんだが自分はロボトミー手術=『カッコーの巣の上で』の連想がはじまっちゃうのでちょっとつらかった。勿論死んでほしいくらいのクソ野郎なんだが…
水をあげてのセリフとベラ2号(?)への指令、ボールを投げ出す描写、ベラの最後の目を伏せた表情も何か含みがあるようで印象的。父親と同じように今度は彼女が社会的立場を得て束縛や支配をする可能性、また家庭にいるということは抑圧される未来も暗示しているのかな
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