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哀れなるものたちのScriabinのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
自然×人工の弁証法への関心と皮肉を感じてしまった。全編を通してそのイデオロギーが支配的ではあるけれども、批判的というより冷笑的に扱っている様子でちょっといらいらする。

音楽とカメラはThe Favorite と似ていたけど、ディズニーかジブリかラッセンとみまごう背景映像は新しかった。覗き穴ショットも前作で使ってたような?大袈裟な演出は幼児の心に映る世界を再現しているのだろうか?単純に異化効果を狙っているような気もするけど。

ダンカンのキャラ立ちが激しくて好きすぎる。娼館で一瞬だけ映るベラのプロフィールがルネサンスの肖像画みたいで美しかった。
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