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哀れなるものたちのnodiのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0
ずっと絶望していた、わたしもこの世界も、本当は希望に満ちていたことに気づけてよかった
ずっと大事に閉じ込めてたから世界を知らなかったし、知ろうとしないまま勝手に絶望して、厚い雲で覆ってしまっていた……
迷って分からなくなったときにみるよ!人生において大きな決断をしてから見たのですが、決断をする前に見ていたらまた違う選択をしていたのではないかと怖くなってしまうけど、自分で決めたから光がさして世界に色が付いたんだと、思うようにしたい 親の監視下のモノクロの世界から美しく色付いた外の世界で汚いものを沢山見て、それでも帰る場所でいてくれる親、やっと有難いと思えたの 結局はゴッドがベラを生み出したこともわたしのパパとママがわたしを生み出したことも、モンスターとして生きなきゃいけないことも、ぜんぶ身勝手で、でもものすごく愛なんでした。魔法みたいな綺麗な空の色も洗練されてエキゾチックな装飾たちもマジカルラブリーでしたので、だいすきだょ 大きなパフスリーブにひらひらオーガンジー時代の衣装は絶妙なバランスの色使いで、彩度が高いのに上品で素敵だったし、知能が高くなってからの高潔な白、で男の支配下で着飾った布多めのドレスも素敵だったし、社会主義時代のスマートな黒の衣装もぜーんぶ可愛かった あと、魚眼と覗き穴の視点も、禁忌の傍観者になったようでとてもよかった
ベラが何にでもなれるように、わたしだって何にでもなれるのかも💦人生ってはじめてのことばっかりだから、やってみないと分からないしやってみたらゴッドみたいに傷だらけになったり、人を傷だらけにしちゃったりするかもしれないけど、傷だらけになってわかること、あるなこれ
客観視できないじぶんのこと遠くから見つめ直すことが出来てしあわせだった
映像がきれいだから脳死でみれるしサントラも良いのでずっと聞いています
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