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哀れなるものたちのhaのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

美術や演出、音楽が最高!!!!!!
装飾やカメラワークを楽しむためにもう1回観に行きたいくらいの満足感。

子どもが成長し女性として自立していく過程を描いた物語で、彼女を束縛する様々な男たちが現れるという内容は良かった。共感する部分もあるし、実社会に対して女性をエンパワメントする内容だったと思う。

ただエンディングがあっさりしていたのは残念だった。元夫とのシーンは必要だったと思うが、物語の終盤に出てきてすぐに退場するから少し蛇足感があった。ゴッドが死にゆく過程&過去とか、大団円手前にもうひと盛り上がりが欲しかったのかも。

2h21mと長めの映画ではあるが、夢中になって観られたので時間が短く感じた。

あと思った以上にえっちだった。
貧しくなったら身体を売るという行為はいつの時代にも存在し、映画の中でも当然ように描かれているけど、自分に置き換えるとそんなことする位なら余裕で死ぬ程嫌悪感のある行為なので、そこら辺の描き方とか受け取り方難しいなーと思う。この辺はまだ自分の中で全然言語化できていない部分。
お金のために身体を売るって行為と、知的好奇心から色んな人と色々試してみる行為って全然違うし後者はワクワクするよねという部分は共感。

次々と現れる男性たちには既視感覚えまくりでわろた。この"あるある"感は男女逆だけど「モテ期」を思い出すなどした。

色々考えさせられたっていうとありきたりだけど、今後さらに思考を言語化していかないとな〜と思った映画だった。観られて良かった!



以下考えたいこと
・女性にとっての自立
・女性の自立を阻む社会構造
・"女性らしさ" "男性らしさ"の有害性
・自分らしく生きることを重視しはじめた社会とこれまでの歴史
・支配欲、庇護欲について
・性欲についての男女の不均衡とその要因
・女性をみくびる男性
・海外の室内装飾文化
・ヨーロッパ首都圏の建築物の歴史
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