BPM86

哀れなるものたちのBPM86のネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

初鑑賞

社会の縮図をこれでもかってぐらい捏ねくりまわしたものを、たびたび入る魚眼レンズ視点や覗き穴みたいな映像で私たちが観察しているようになっているのかなと感じた。

全体的に箱庭っぽいミニチュアを観てるかのようで、世界は本当に広いのか疑問に思う。どこの国も本質は同じで人間社会という箱庭でしかないのだと、言っているような気がしました。

探究心とは時には残酷なものなのかもしれない。知らない輝く世界や残酷な世界を見たからといって、必ずしも理想通りにはならないし正しい選択ができるわけではない。

ベラが正しい選択ができていたのか、本当にハッピーエンドなのかたぶん人それぞれ感じ方は違うようなそんなラスト。


最初はモノクロームが続いてまだしばらくこのまま…?と不安になっていたんだけど、ベラの好奇心が爆発したと同時に鮮やかに色付く様は圧巻でした。

別に新しい手法でもなんでもないのに、何故か凄く新鮮で一瞬で惹かれてしまいました。

あぁ…映画館で観ればよかったと今更大後悔中。

フェミニスト映画だけど嫌味ったらしくなくて非常に観やすかったのも良かったかな。
全体的に静かだな〜って感じたんだけど、正直BGMはかなり多いし別に静かな作品ではないのになんでそう思ったのか考えた結果。

ベラがやかましくない。

ベラが女性特有のヒステリックに騒ぎ立てるって事がないから静かな映画って感じたのかも。

お金はそれ自体が病なのよ、そんな映画でした。
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